畑にホオズキが赤い実をつけています。本当は赤いちょうちんのような袋の中に、ミニトマトのような袋の中にたくさん種子が入っています。熟すと袋も果実も赤くなります。袋は「ガク」が伸びたもの。ホオズキは花が散ったあと、薄いガクが次第に大きくなって袋になり、果実を包みます。
ホオズキは漢字で「鬼灯」または「酸漿」と書くのだそうです。
名前は、カメムシの一種の「ホオ」という虫が、これが好きでよくつくから「ホオがスキ」が「ホオズキ」となったという説。また、果実の皮を口で鳴らす風船遊びをするときの、頬を突く(ホホをツク→ホオズキ)ようなしぐさからきたという説もあります。古くから茎や葉は咳止めや解熱などに用いられていました。各地で開かれるホオズキ市は、昔ホオズキを家庭の常備薬にしていた風習が残ったものという説もあります。
このホオズキで草遊びをしませんか?丸い果実の中身を取り出し、皮だけにして口に含んでギュッ、ギュッと鳴らす風船はおなじみです。昔から伝えられてきた遊びで、おばあさんやお母さんも子どものころよく遊んだはず。
でも、果実の中の水や種子を取るのが難しく、すぐに果実の皮が破れてしまいます。
このほか、赤い袋の皮をむいて裏返しにして、果実にサインペンで目鼻を書いて「人形」ができます。同じように皮を裏返して、お尻をひもや輪ゴムで止め、ひげ面を書けばだるまさんになります。袋をちょっと破って果実をのぞかせれば、真っ赤な顔した赤ちゃんです。
昔から、お盆にホオズキは欠かせないもの。それは、迎え火やちょうちんの火を頼りにご先祖さまや精霊が集まると言われていることから、迷わないように、ホオズキを提灯に見たてて盆棚に飾るのだとか。また、夏場の時期、農作物の収穫が少なかった時代には、鮮やかな果実などの供物の不足を補うという意味もあったといいます。
お盆にホオズキを飾るという、日本の古くからの風習をもう一度見直してみませんか?
世界中で栽培され、80以上もの種類があると言われるホオズキ。「食べられない」というイメージが強いのですが、実は、観賞用と食用があります。食用として多い「ショクヨウホオズキ」は、フルーティーな独特の香りと味が特徴。ビタミンが豊富で、中南米では野菜として広く栽培されているといいます。食用は日本でも近年、注目されはじめ、ケーキやアイス、カステラなどの飾り付けとしても使用されているのだとか。