ニンニクはユリ科の植物で、タマネギの仲間です。
パワーの源は、あの強烈なにおいのもとであるアリシンです。アリシンには毛細血管を広げて新陳代謝を高め、血液循環を良くする働きがあります。さらに血小板の凝固を防いで血栓をできにくくし、血中コレステロールの上昇を抑え動脈硬化を抑制する働きも知られています。
また、アリシンには強い殺菌作用や抗酸化作用があるのだとか。米国国立がん研究所が発表した「がん予防の可能性が高い食品」リストのトップにあげられています。
アリシンはビタミンB1と結びつくとアリチアミンという物質に変わり、その効果が一層高まります。ビタミンB1を多く含む豚肉や豆類などと一緒に炒めたり、煮るなどするといいでしょう。
生活習慣病に欠かせないニンニクですが、香辛料としてばかりでなく、そのまま生で食べることもできます。ただし、生食の場合は胃腸の粘膜を刺激するので、空腹時は避けてください。胃かいよう、胃炎、高血圧の人は、食べ過ぎは禁物。生食なら1日1片が適量です。そのくらい強力な野菜なのです。茎の緑の部分、いわゆる「ニンニクの芽」はニンニクほどにおいが強烈でない、食べやすい緑黄色野菜です。カロテン、ビタミンCを多く含み、肉類の付け合わせに向いています。これも大いに活用したいものです。
原産地は中央アジア。歴史は古く、古代エジプトのピラミッドには、作業員の食料となったニンニクやタマネギ、大根の量が刻まれていたそうです。また、その薬効の高さも古くからよく知られ、古代ギリシャの医師ヒポクラテス(紀元前460年ごろ~375年ごろ)は、薬草としてニンニクを高く評価し、さまざまな治療に役立てていました。
中国には紀元前100年ごろに伝わったという記録が残されています。食用としてはもちろん、漢方も利尿、整腸、駆虫などの薬効がある生薬として利用されています。
日本への正確な渡来時期は不明ですが、平安時代以前に中国から伝わったと考えられています。「本草和名」(平安初期の本草書・薬物辞典)に記載があり、当時から薬用や食用として利用されていたようです。江戸時代の農書「農業全書」(1697年)にも効能や栽培方法について記されています。
和食、中華料理、フランス料理、イタリア料理・・・。ニンニクは、世界中で料理の素材として活躍し、家庭の食卓に欠かせない存在といえるでしょう。
そんなニンニクは、れっきとした野菜。きちんとした保存が必要です。
意外に、買ってきたらそのまま冷蔵庫に入れっぱなし・・・なんてことも多いのではないでしょうか?
少量を購入し、定期的に使い切るのが理想ですが、余ってしまった場合の保存方法をご紹介します。
ニンニクは長期間、保存できますが、高温が続くと腐りやすくなります。
保存方法は、「風通しのいい、涼しい場所に置くこと」が基本。
おススメは、穴を開けた紙袋やネットに入れ、風通しのいい、涼しい場所に置いておくことです。
さらに長くもたせるための方法としては、「冷凍保存」があります。
この場合は、薄皮をむいて冷凍します。
または、すり下ろしたり、スライスして小分けにし、冷凍保存するという方法もあります。
もっと長持ちさせる保存方法としては、「調味料に漬け込む」というものがあります。
使う調味料は、しゅうゆや味噌、酢、お酒など。
調味料によって、ニンニクの違った味を楽しむこともできます。
漬け込んでおけば、何カ月も持たせることができるでしょう。
漬け込んだニンニクは、そのまま漬物として食べてもおいしく、料理の香味を出すために利用できます。
このように、ニンニクの保存にはいろいろな方法があります。
どれも、それほど難しくもなく、面倒でもない方法です。
これらの保存方法で、おいしいニンニクを、より長く味わってみましょう。