1. ホーム
  2. 農産物
  3. 紅たで
  4. 栄養価・歴史・まめ知識

農産物

[紅たで] 栄養価・歴史・まめ知識

栄養価

成長したタデ

血液サラサラ

タデには、抗酸化性が高いといわれているポリフェノールが豊富でその中でも特にイデイン、イソケルシトリンの含有量が高いことがわかっています。これらはヒト赤血球の変形能低下を抑制する効果が確認されています。

加齢性眼病予防

カルテロイドの一種であるルテインの含有量が一般野菜と比べて高いことが明らかになっています。また、アレルギー低下作用が確認されています。

高血圧改善

2015年に福岡大学医学部、福岡県工業技術センター生物食品研究所などでつくる産学官のグループがタデには高血圧を改善する成分が多く含まれていると発表しました。タデの新芽には塩分の取りすぎによる高血圧を引き起こす酵素を抑える成分が多く含まれることが確認されたそうです。

美肌効果

人の体内では作ることのできないビタミンCは、タデの方が他の農産物よりも多く含まれています。ビタミンCは肌を美しく保つためコラーゲンの生成と保持に関係すると言われています。

「和食」世界遺産!

2013年に和食日本人の伝統的な食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されました。私たち日本人は、四季折々の季節の中で育まれた豊かな食材を用いながら、おいしく健康的に食べるための独自の食文化を創り上げてきました。お皿に彩りを添えるタデも和食ならではの食材といえ、見た目だけではなく実際解毒や虫よけなどに使われていた歴史があり、生魚を食べる時の先人の知恵と言えます。また最近ではサラダやパスタに散らして使う料理法も増えてきています。

暮らしに根づいてきた「タデ」

tade05.jpg タデは昔から食用として親しまれてきたのですが、「あれは刺身のツマとして、彩をよくするためにあるんだよ。」という声もよく聞きます。しかし本来は彩を添えるだけでなく、生ものの臭みや、傷みを抑える役割も果たしているのです。

タデは日本や中国が原産で、河川などの水辺や湿地に生えており、その種類も「タデ科」を成すほど様々です。中でも食用には柳の葉に似た「やなぎタデ」を用いてきました。タデには幅広い効能があるので、その他の種類は主に薬用として使われていました。

タデについての文献は、遠く鎌倉時代から残されており、日本はもとより海外でも古くから親しまれてきました。中国では主に漢方民間薬として、毒虫の解毒や、虫除けなどに使われました。また、解熱剤や日射病の予防として、あるいは興奮剤としても利用されています。ヨーロッパでも同じく解毒剤として、さらに利尿剤や下痢止めとしても使われてきました。

「タデ」のあれこれ、まめ知識

タデ食用、あるいは薬草として親しまれてきたタデですが、その秘密はあのピリッとした辛みにあります。茎や葉に含まれたタデオールという辛味成分が、味覚神経の末端を刺激して食欲を増し、消化を助けるのです。

タデについての文献もいくつか残されています。まず、タデ(蓼)という名の由来ですがこれは「本草綱目」という書物の中でこう書かれています。「タデ類の草は皆高く伸びるものだ。故に文字はryou_2.gif(りょう)に従う」ryou.gifとは高く飛ぶ様子を意味した文字で、植物の生態からタデという名前が考えられているのがわかりますね。

さらに、貝原益軒は「菜譜」の中で、タデの種類をあげ、その中でも、豊前(現在の福岡県地方)の英彦山に生える「ひこタデ」は、漬物用によい、と記しています。

食用・薬用の他に、もう一つ利用法があります。日本人の基本色ともいえる、藍がそれです。タデ科の中でも、「タデ藍」といわれる種類のものを使います。虫や蛇を寄せ付けないので、暖簾や浴衣、ふろしき、ブルー・ジーンズなどの藍染めは、ほとんどが「タデ藍」を用いてきました。

まさに生薬、「タデ」の効能

tade06.jpg薬草としてのタデは、主に煎じて飲んだり、葉のもみ汁をつけたり、乾燥させて粉末にしたものを飲むのですが、その効能には幅広いものがみられます。
煎じて飲む方法では、攪乱(暑気あたり。日射病)によく効くとされて、倒れた人に濃い煎じ汁を飲ませるとたちどころに治る、とさえ言われるほどです。煎じてうがいをすると、扁桃腺炎や口内炎、歯ぐきの腫れもおさえます。

干したタデに甘草を加え、粉末にして煎じると腹痛もおさまります。また、こむらがえりも煎じ汁に浸せばよいと言われ、濃く煎じた汁で温湿布すると、打ち身や肩こりにも効くとされています。葉の絞り汁も、塗れば痛風も治す、と小野蘭山が記す程。耳の穴に虫が入ったときは、絞り汁をちょっと入れてやると虫が出てくるとか、すりつぶした葉を足に塗れば疲労がとれ、額に塗れば鼻血も止まるとまで言われています。タデには虫除けの効果もあり、小麦などの穀物にも、干したタデをまぶしてフタをすれば虫がわかないと言われます。虫を寄せつけないうえに毒素を消す力もあるので、蜂やムカデなどの毒虫に刺されたら、葉をもんで貼るとよいと言われています。

さらに鎮静効果もあり、根を刻んで酒に浸したものを飲めばイライラも治まります。茎や葉を刻んだものに湯を注ぎ、その中に浸せばしもやけにもよく、体も暖まります。タデはこのように、ひとことでは言えない程の様々な効き目を持っているのです。