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農産物

[トマト] 原産地と歴史・栄養価・見分け方・保存法


原産地と歴史

世界中で重要な野菜として愛されているトマトですが、作物としての歴史は浅い部類といえます。今でこそトマトなしのイタリア料理やスペイン料理は考えられませんが、ヨーロッパで野菜として使われ始めたのは、18世紀以降のことなのです。

トマトの故郷は、南米ペルーのアンデス高地です。原種の実は小粒で、大きくても直径2㎝程度。現在のミニトマトに近い姿です。これが中央アメリカのメキシコに伝わり、作物化が進みました。起源1000年ごろには栽培型のトマトが誕生したと考えられています。
メキシコを征服したスペイン人によって、1523年ごろにはヨーロッパに持ち込まれましたが、当初は観賞用として扱われていたそうです。野菜として広く欧米に普及したのは、19世紀に入ってからでした。

日本へは寛文年間(1661~73)に長崎に渡来したといわれていますが、やはり最初は観賞用でした。明治初めには欧米から品種が導入され、野菜としての試作が始まったものの、特異なにおいや色が敬遠され、なかなか普及しませんでした。
大正期以降、栽培は徐々に増えましたが、消費量が顕著に拡大したのは第二次大戦後のこと。食の洋風化に伴い、サラダ野菜として盛んに食卓に上るようになったのです。

「昔のトマトの味が懐かしい」とは、年配の人からよく聞く言葉です。「酸味も甘みもしっかりしていた」とか「独特の青臭さがあった」などなど。
しかし最近、糖度が高く、程よい酸味のある濃厚な味のトマトを目指して、栽培方法の工夫が進んでいます。「昔のトマト派」も満足させる味に近づきつつあるのではないでしょうか。

トマトは近年、もっとも味の向上が見られる野菜の一つといえるかもしれません。

栄養価

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トマトは驚くほど栄養が豊富。ヨーロッパには「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、さまざまな薬効成分があります。
その特徴は、ビタミンCがたっぷり含まれていること。1個で1日に必要とする量の半分が取れると言われます。
ビタミンCは免疫力を強化し、風邪の予防に役立つといわれます。

また、ビタミンCと結びついて作られるコラーゲンは、毛細血管を丈夫にし、強い骨を作ります。ビタミンCは概して熱に弱いのですが、トマトのビタミンCは大丈夫。パスタと一緒に煮込んでも十分に取れます。

そしてもう一つの大切な栄養素が、真っ赤な色のもとであるリコピンです。
リコピンは細胞を傷つける活性酵素の発生を抑える働きがあるので、生活習慣病やがん予防に効果があるといわれ注目されています。そのリコピンを効果的に吸収できる調理法は、いためるのが一番です。

トマトには荒れた胃をすっきりさせるクエン酸やリンゴ酸、コハク酸も含まれています。二日酔いの朝はトマトジュースをどうぞ。
また血圧を下げる作用のあるカリウム、がんを防ぐといわれるβ-カロテンも見逃せません。
こんなに栄養面で優れているので、生だけでなく、水煮やジュース、ケチャップなどの加工品にも大いに利用しましよう。

見分け方

◇果実の先端に白い放射線状の筋が見える真っ赤なトマトを選びましょう

◇ヘタが緑色でハリがある物が新鮮です

◇色むらがなく、ずっしり重いのを選びましょう

◇丸みがあり、角張った部分が少ないものを選びましょう

*冬をじっくり過ごして育ったトマトは特においしい

保存法

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◇実に青い部分が残っているトマトはまだよく熟していないので常温で2~3日置きます

◇赤い「博多とまと」は冷蔵庫で保存します。ヘタを下にし、くっつかないように並べ、ポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。

◇調理用のトマトは、ヘタをとって湯むきします。そのままか、ザク切りにして冷凍保存用のパックに入れて冷凍庫で保存します。解凍後は、トマトソースやスープ、煮物などに最適。